オススメ武侠ドラマ②楚京伝
拝借させていただきました
なかなかブログ更新ができなくて残念ですが、本当は書きたいことはたくさんあります💛ただ思い入れが強い分、内容も濃くなるのでそれなりに時間が必要でもあります
もっと短くさらっと書けばいいのかな・・・
長い記事だけではなく、練習とかちょっとしたことを短く書こうと思ってます
さて、「女性にこれだけは見てほしい中国武侠ドラマ10」の２つめ。今回は
「楚喬伝（そきょうでん）～いばらに咲く花～」
です。最近確かに華ドラは流行っていて、韓国ドラマを抜いて朝から晩まで中国ドラマをやっていますね。それでも、圧倒的に宮廷ものが多く女性同士の諍いとか争いとかイケメンとのロマンスとかが多い
正直、宮廷だろうが韓ドラのおばさん同士のいじめだろうがイギリス式いつもどおりの推理ものだろうが、女が女とイジメあっているのを長々と見ることに耐えられません。また、元気いっぱい女子と財閥御曹司（皇子）のありえないロマンスものも、飽き飽きしました。アメリカのドラマに至っては、面白くなさすぎて書く気にもなりません・・・
その中で人間の本質や歴史までを描いている中華系武侠ドラマは、放送数は少ないですが、その理由は単純に戦いものだから女性には受けないだろうという見込みでそうなっているだけでしょう。
中国ドラマには武侠、仙侠ドラマは欠かせない中国独自の伝統文化です。それなりに巨額予算でスペクタクルな武侠ドラマを作りそれは文学にも匹敵するほどクオリティが高いのですが。。。
そんな中、日本でも度々再度放映されている数少ない武侠ドラマといえば、楚喬伝です
すでに放送されて年月はたっています、中国ドラマは日々進化しているのでちょっと経つとすでに映像が古く感じることもありますが、それでも題材や内容はレベルが高い。
「楚喬伝（そきょうでん）～いばらに咲く花～」
そう、このドラマは絶対見てください！
武侠も華ドラマも武術も興味がない、という人でも、見てください！
これは、単なる武侠ロマンスではなく、アクション史劇でもなく、女性の生き方そのものを描き、問いかける作品だからです。
完璧ではないけれど、強くなろうとする美しさを描くドラマ楚喬伝
皆さんは「強くなりたい」ですか？
強い女性になりたいですか？
私はなりたいです
強い女性というのは、格闘技や女子プロで優勝するとか、大社長になって世間を闊歩するとか、人をこき使って常に上に立つバリキャリになるとか、そういうことではありません
辛いことがあっても涙を見せず、笑いとばして、引き寄せの法則で喜んでいればいい、と何でもポジティブ、いつでも元気、いつでも成功という人も、私は苦手です。。。
そういう無理のある素直ではない人の姿は、はっきりいって引き寄せの法則どころか、痛いです。誰でも痛みや悲しみやズルさや競争心や怒りや悪い気持ちを抱えているもの。誰でも悩んで生きているもの、それが人間だと思います
それをはっきり出せない人を、私は信頼していません。好きではありません
通り一遍の楽観主義は虚飾であり、自然ではありません。それは強さでも優しさでもありません。それはただ残念な人の悲しい姿です。あまり引き寄せの法則などにはまらないようにしてください。人は人、いい面悪い面ありますし、いいことも泣きたいこともあります。正直に生きればいいんです
私の私見ですが、
強い女性というのは、
自分の人生を生ききる力
自分を愛し大切にし、自分を尊重できる力
自信や信念をもってぶれない力
自分の正直な状況や痛みや悩みや苦しみを、正直に出せる力
人の言うことすることにねちねちと愚痴らない力
今がサイアクだったとしても、気を取り直して前進できる力
下手に元気いっぱいだったり、大きく見せたり、マウントを見せつけない力
夢や目標を持ち、例え色々な困難があっても、それを叶えようと努力できる力
人を認め、許し、愛せる力
人をフェアに見て、穏やかで、平和でいられる力
暴力に対しては、断固として立ち上がることができる力
言うべきことは言える、時を見て言うべきではないことは言わないことを選べる力
自己主張や、自己表現を、人目を気にすることなく爽やかに自然にできる力
自然体であれる力
を持っている女性のことです
楚喬は、最初は自分は間諜の娘である記憶を失った奴隷から、トップエージェント、つまりトップ間諜・精鋭部隊の精鋭中の精鋭になり、女軍師ともなっていくのですが、その成長の過程で、「女性が強いとはどういうことか」を、とても歯切れよく、しなやかに、大胆に、潔く見せてくれます
強さとは弱さを抱えることであることも、教えてくれます。だから楚喬は、ただ勧善懲悪的なヒロインではありませんし決して完璧な人間ではありません
愛に満ちているかと思いきや、軍の掟破りで味方を裏切れば即座に殺すような残酷さも持っています。そのあたりはナウシカにも似ています
それだけこのドラマには女性に対するメッセージが強く込められているし、それだけではなく、ドラマに込められたメッセージは多岐に渡っています
愛・友情・ 戦争と平和・戦時下の中で変わりゆく人の心、憎しみがいかに人を変えるか、 変化の中で生きていく強さ、苦しみを超えて生きていく強さ、弱い脆い人間の姿、でもやはり無限に強くなっていけるという人間の可能性と 美しさ・・・
そうしたものの 全て表現しているドラマだからです！
楚喬伝（そきょうでん）どんなドラマ？ざっと紹介
楚喬伝は日本人には長いですし、戦乱の時代を描いているので非常に複雑です。しかも目立つ皇帝とかではなく、常に身を隠していなければならない隠密、間諜と間諜、各国の間諜を中心に描いているので、ドラマ中の軍事作戦は常に内密に行われ、何が一体どうなっているのか、掴みにくいところがあります。
💓まずはBS１１のドラマ紹介文を紹介します
〜楚喬伝〜
戦乱の世を舞台に、記憶を失い、過酷な運命を生きる1人の女と身分を超えた2人の公子との劇的な愛と戦いを壮大なスケールで描く、まばたき厳禁のロマンスアクション時代劇。
封じられた過去は、愛と共に蘇る――
戦火の中で失った記憶を追い求める楚喬(そ･きょう)。皇帝直下の諜報機関を率いる宇文玥(うぶん･げつ)。謀反の嫌疑に苦悩する燕北(えんほく)の世子･燕洵(えん･じゅん)。対照的な二人の男の間で揺れ動く思いを抱えながら、楚喬は国を揺るがす大乱へ身を投じていく。運命に翻弄される女戦士、楚喬を演じるのは、中国で圧倒的な人気を誇る、チャオ・リーイン。対照的な二人の王子を演じるのは、「三国志～趙雲伝～」の主演で注目を集めたケニー･リンと「海上牧雲記〜３つの予言と王朝の謎」で人気を不動のものとしたショーン･ドウ。
全58話（中国語・日本語字幕）
■あらすじ
平穏な時が流れているかのような魏(ぎ)国。しかし、その内部では国の覇権を巡る権力闘争が渦巻いていた。諜紙天眼(ちょうしてんがん)と呼ばれる皇帝直下の諜報機関を率いる宇文玥(うぶん･げつ)は、貴族の子息たちによる残酷な＜人間狩り＞ゲームからただ一人生き残った記憶喪失の娘･小六(しょうろく)に武芸の才を感じ、星児(せいじ)という名を与えて間者にするため厳しい訓練を課していく。彼女は、自分を「楚喬(そきょう)」と呼ぶ女の淡い記憶を頼りに自身の出自を求めながら、宇文玥から与えられる過酷な任務を遂行していくのだった。そんな中、宇文玥の親友･燕洵(えん･じゅん)の祖国･燕北(えんほく)に謀反の動きありとの報が皇帝に届く…。
・・・これを読んでまず複雑そうだな、やめとこ、と思うでしょう。正直、中身は度々よくわからない展開をします。ただそれは間諜同士の戦いなので、そもそもわかりにくいのが普通ですから、「話の展開をすべて理解しよう」と思わなくて大丈夫。細部がわかりにくくても、とにかく間諜の娘である楚喬が段々と成長して、祖国燕北を守るために戦う中にロマンスあり、とだけ覚えておけば充分楽しめます！！
ロングランヒットの秘密は？
楚喬伝（そきょうでん）、まず小説が出たのですがこちらは2020年にパクリとされスポイルされています。ただ、中国ドラマはドラマ制作陣が独自に脚色していく能力が高いので、基本的に原作があってもドラマはドラマとして独立した一つの作品担っていることが多いです。これは大人気で毎回視聴率トップ入りで、本国でもアジア全土でもヒットしました。
日本でも武侠アクションロマンス歴史ドラマとして、不動の人気を維持し、配信サービスなどを使わなくても度々BSで無料放送しています
ストーリーとしては、ちょっと複雑ですし、中国ドラマにあるように、長いです・・・
でも、長さを感じないほど面白く、朝まで見てしまうことも・・・
こんな戦乱の時代に人々が様々な思いを抱えて、相反する愛と憎しみを抱えて賢明に生きようとする姿に何度見ても感動します。面白さとかっこよさと感動が満載で、ストーリー展開もよく、キャラクターもそれぞれキャラ立ちしているので、長さを感じませんし、複雑でもどんどん見入ってしまいます。ぜひ臆することなく見てほしいです！！！
ではなぜここまでロングランに人気があるのでしょうか？
その魅力をざっと書いてみます
１．武侠では珍しい間諜のドラマということ
皇帝ドラマ、武侠者ドラマ、戦士のドラマなどは多いですが、あえて間諜つまり情報機関、スパイを細かいまでにうまく描いているドラマは少ないでしょう。昔から情報機関は暗躍していましたし、それなしでは戦争は成り立たなかったでしょう。情報戦は太古の昔からあり、サイバーなどなくてもあの手この手で皆が情報機関を駆使していました。頭を使うしかなかった昔には、相当のエリートしかなれなかったと思われます。スパイの隠された活動が、ここでは華やかに描かれています
２．楚喬の女性性の強さとパワー
楚喬という、みなしごであったために奴隷として宮廷で使われた女子が、天下最高の間諜になるまでの物語。
彼女は もともと間諜のリーダーである優秀な女性スパイの母親を持ち、幼い頃から武術を叩き込まれてきたのですが、闘いに巻き込まれていく中で記憶をなくし、また母もなくし、偶然拾われた家で普通の女子として育てられました
それがその当時力を伸ばしていた魏の国に、奴隷として連れ去られます。無理無理に奴隷となるのですが、抜きん出た武術力と身体能力、意思の力、頭脳明晰さ、そして美しさによって皇子達や男性陣をとりこにし、
やがてその能力を見込まれ間諜として一から育てられることになりました
もちろん、本人も自分の頭となる間諜も、彼女の本当の出生を知りません。こうして、粗強の波乱万丈な人生は始まるのです
女性スパイの活躍というだけで、どこかワクワクします。そして実際に、普段みることのないスパイの活躍や、修練、厳しい立場、故郷のために命をかける姿・・・それは臨場感にあふれ、見たことのない世界へといざなってくれます。
こうしたスパイの活躍、本当のスパイからみれば漫画チックであったとしてもその孤独や厳しい生き方に共感するところは大きいでしょう。ただ戦いのためにかつどうするというより、間諜になることの辛さや愛などの感情さえも、細やかに描いています。
つまり間諜として生きる人々のハートを同時に描いているということが、他にないドラマとなっています
そして戦争がはじまり・・・残酷なシーンも厭わない作品ですが、そこに同時に女性が、また間諜が共感できる要素も含み、ロマンスまで描く・・・これを総合的入れ込んでかつ物語として一貫性のある歴史ドラマとしたところは、他にない中国の制作陣の気迫とダイナミックさと繊細さを感じさせます
３．話題になったラストシーン
このドラマが話題になったのは、ラストシーンでした。
もちろんラストにたどり着くまでのストーリーは、長い歴史の物語。
魏・燕北・涼の三国が段々と戦争に近づき、とうとう戦争が始まって、その中を生きる間諜の成長のドラマとなっています
しかし長い歴史ドラマかと思いきや、最後はなぜ？？？？
「一体あれは何だったのか？」という疑問と想像を見る人々に与えずにはいられないもので、ラストをめぐって本国では議論もあったようです
確かにあのラスト、今でも思い出すたびにあの後は何なのだろう？
と私も考えます
しかし、最後の戦いのシーンで、追い詰められた楚喬が何をしたのか、どうなったのか？ここが非常に印象的でかつわかりにくいのです。ここは視聴者の想像におまかせします的なラストなのですが、非常に絶妙に終わらせています。皆さんそれぞれに、最後楚喬はどうなったか考えがあるでしょう、もしできれば皆さんの意見をお聞かせください。私の想像もあります。それぞれがストーリーを作っていける物語なのです
４．戦争と平和だけではなく、人間の想い・感情・心を描く
先にも書いたようにこれは基本、楚喬が間諜として女武士として女軍師として、成長していくさまと、様々な皇子との微妙な関係、毎回ハラハラのエピソードや敵も味方も入り混じっての攻防戦など、目が離せないほど面白いアクションロマンス時代劇です
エンターテイメントとしてのすべてを盛り込んでいてかつ散漫になっていない、それどころか、人々に戦争の悲惨な現実をこれでもかと描いて見せる、そして平和への希求も、特に「元嵩」というキャラクターを用いて伝えています
また戦争・武侠ドラマでありながら、ロマンスあり、人生あり、友情あり、そして戦争と平和という両極を経験し、自分は間諜の末裔として間諜にしか生きることのできない宿命を持った楚喬の思い・愛・故郷を想う気持ち・怒り・憎しみ・戦禍に生きるなかでのわずかな喜び・美しい武術・間諜トップの宇文玥(うぶん･げつ)との実りきれないロマンス・仲間との結束と決裂・相方となる同郷の洵との愛と別れと想い・・
などなど心ドキワク物語が幾層にも重なっていて、そこに描かれるのはアクションゲーム的戦争時代劇ではなく、まさに「人間」です。だからこそ心から見ることができるのです
そこに多くの人間模様があり、人々の言うセリフもまた、良しにつけあしにつけ、人間なら理解できるよなという深い言葉が多い。中国ドラマはまだ言葉が生きていますから、刺さる言葉も多いです
歴史ドラマの醍醐味がすべて詰まっているのに、きちんと現代に通じるヒューマンドラマともなっている。世界の歴史ドラマの中では傑作かなと思うような作品です
すべての要素が詰まっているだけにずっしりと中身は濃いですが、エンターテインメント性も十分あって、はまれば一気に見てしまう迫力とハラハラワクワクときめき、があります
６．多数の登場人物たちのキャラ立ちした魅力
成功するドラマは、ほぼほぼ物語の展開ではなくストーリーを彩る人物たちの人気によるところが大きいですが、このドラマはとりわけ物語の登場人物たちのキャラクターが精巧に作られていて、だからこそ飽きさせることがないです
楚喬はもちろん素敵なのですが、楚喬を育てる宇文玥、彼を演じるケニー・リンの演技力の高さが素晴らしい。動き一つ、表情一つ、ちょっとしたしぐさ一つが孤独と大きな責任を背負った間諜リーダーとしての身のこなしになっていて、そこには彼演じるスパイであるの才覚と知覚、そして孤独と戦闘力などさえも動作だけで演じています
そして最後までを愛し、けれど憎しみかられて戦争にどこまでも執着し進軍をやめない燕洵の姿を、ショーンがこれまたうまーく演じていて、これでほんとショーンのファンになりました。私が知るところ彼の一番の傑作はこのドラマだと思います。他のドラマではこれに比べると薄い印象ですね・・ただ普通に演じている感じで。
でもこれは彼の出世作だけあって、かなり力入れて演じきったのではないでしょうか。この作品が、その後の作品群よりベテランのようです
燕洵は、自らが犠牲になって祖国のために魏国の捕虜となって育てられました。にもかかわらず、魏と涼の計略にかかった父親が、親族もろとも極刑にされることになります。捕虜とはいえ大事に育てられた洵は、とてもおちゃめで純粋。平和のために捕虜となることには割り切りもあり、魏に愛着も持っていました
ところが、魏の裏切りによって祖国と領土と家族を失った彼は、人格が一変します。全く人心を顧みない憎しみに駆られた王となって、魏への宣戦布告をし、戦いに明け暮れるようになっていく・・・その変化を、見事に描いて演じて表現しています
その他、このドラマで私が印象的だったのは皇子である元崇の平和を思う気持ちです。彼は好戦的で策士でもある兄のように、はじめは確かに戦いに勝つこと第一に考えていました。しかし戦闘で負傷し、戦争の悲惨さを思い知った彼は、洵とは違う方向に変わっていきます。彼は勝つことよりもこれ以上流血させないという、和平交渉を望むようになり、平和を希望するようになります
私的に、感動的なシーンとして、兄が燕北に攻め込む時、彼はもう戦争を止めるべきだと言って わざわざ 兄の 隊列を引き戻そうとし、道行く軍隊の隊列の前に立ちふさがり 、
これ以上の戦を続けるならば 自らを殺してくれと兄に頼みます
争いをやめるように働きかけます
兄は「この戦争を仕掛けたのは燕北の残虐な皇子だ」と言います
すると元崇は言います
「では魏には何も落ち度はないと言えるのですか？憎しみをうんだのはそもそも誰なのですか？彼の無実な家族や民を殲滅したのは一体誰ですか？私達に責任があります」
もっともな話です
でももっともでも話が通じないから戦争になるんです
これは真実でした、 誰もが認めたくない真実だったのですが 彼はそれを直視できる ただ一人の人でした
結局ただ一人立ち塞がったとしても 彼は 助けられるわけでもなくただ 蹴飛ばされて 兄は戦争へと突き進んでいくわけですが、それでも平和を貫き通す元嵩のこのシーンは私の中で心に強く刻まれ 何度見ても感動の涙を流してしまいます
古代から こんな時代があったんだと・・・
個人的に私が好きな 登場人物はこの3人になりますが、 他にもたくさんの登場人物が、間諜悪人公人武術家戦士王女王妃皇帝皇子仙子・・・などいろんな人が出てきますけれども、 このドラマの面白いところは「勧善懲悪な人」は一人も出てこないことです。出れしもが欠点を持ち、誰しもが生きるために策士です
皆さんは誰が好きでしょうか？ それを考えてみるも面白いかもしれません
また、洵を想う気持ちから人間が変わってしまう王女の淳、間諜の補佐役である月七、洵のSPである女武侠家仲羽、また裏で戦争に備え今で言うオリガルヒとなっていくおちゃめな風眠、燕北の軍師の２人など、皆が魅力的で、悪役さえ魅力的に描かれています。また話自体がスパイの物語なので、そもそも誰が味方敵かもわからず、誰がいい人悪い人という区切りがありません。戦争なんてそんなもんです。だから戦争を仕掛けていく宇文懐でさえ、出てこなくてはつまらないと思えるような魅力があり、この徹底した悪者をよく演じきったなともまた思うのです
８．本当の意味での「強さ」が必要な日本の女性達
日本の女性にはちょっと辛い話になりますが・・
近年になって女性の権利を訴えるMETOO運動が世界で広がりましたが、これも女性の強さです。ただ日本ではほとんど盛り上がりませんでした・・・
海外で暮らしてけんけんがくがくやってきて、日本の女性を見渡すと、日本の女性がいかに自信がないか、自己主張ができないか、奥に引っ込んでしまう人が多いかを感じました
それは姿勢や骨格にさえ、現れていました。カナダの女性はたくましく、芯がぶれないせいなのか、肩から首のあたりがきしっとまっすぐで、また背筋も真っすぐな女性が多い。
それに比して、日本の女性は自分を奥に奥に引っ込めてしまう傾向があり、それによって自信も持てないので、首筋や背筋が奥にひっぱられるように曲がっている人が多いです。。。
本当に微妙な部分なので気づく人はほとんどいないかもしれません。でも、私はカナダから帰ってきた時に、日本の女性の体の湾曲や、それに合わせた自己主張自己表現のなさ、勇気を持って意見を言えない気の弱さや自信のなさに、正直驚きました。。
こう言うと気分はよくないでしょう、でも本当のことです。日本の女性はとかく奥に引っ込み、自分に自信がなさすぎます。そして意見も言わないし、芯が通っているたくましさを感じません
一時代前まで、日本の女性は世界でモテました。いつまでも若くて、男性に文句もいわず、やさしくて細身で・・・と。その傾向は今でもありますが、グローバルになって世界も激変し生きることがサバイバルになりつつある今の地球では、日本女性の慎ましいところなど誰も評価していません
それよりも男勝りでいいから自分でカネを稼ぎ、自分の意見を言い、自分の仕事を持ち、才能を信じて伸ばし、何があってもブレない強い自分を持つ女性と一緒になる方がこの荒々しく揺れる地球で生きて行くにふさわしい相手と誰もが思う時、もう日本女性は馬鹿にされる存在に落ちています
そのことを、日本女性は直視すべきだと思います
日本女性は文句も言わず、意見もなく、反抗もしないから、「ヤレル相手」としていい、と思われている。そういうことを隠語で話している外国人を一体何人見たでしょうか。いますでに日本女性はナメられた存在になってしまっています
私は日本の女性に、どうか自分の限られた世界だけ見て日本のことしか知らない狭い視野の中で生きるのはもうすてて、世界はグローバル化し、地球のことを見ていかないと生活さえ成り立たなくなる時代が来ていることに気づいてほしいです
あまりにも奥に引っ込み、自分の生活圏しか見えていないし知らない
自分というアイデンティティーがない
自信がないとよく言われますが、自信なんて最初からあるものではなく、ほんとうの自信なんて持っている人はわずかですよ、自信は育てていくものです
それすらしないなら、自信はつかないだけでなく、自分への不信、もっというと人への不信にさいなまれます、多くの日本の女性はそうなっている
だからこそそのストレスを埋めるために、推し活に夢中になり、いい年をしてお互いの押しのことで「匿名」だったらなんでも言い、偉そうにマウントし、押しのことしか考えていない人が増えた
その中身は、はっきりいってなにもない・・・
そして、日本人とくに日本女性は、匿名だと急に意見が暴力的になるのも特徴です
時には明らかに男性のふりをしてでも匿名で暴言を言い人をいじめている人たちがいます
また不倫も、世界一と言われている日本。
一体この劣化はどこまで続くのでしょうか？
その割には、いざという時自分を出せない、自分に自身がないと隠れてしまう日本の女性は、今こそ時代に合わせ、より強くなっていく時だと思います
日本の女性はいざ決断すると、歳をとっても若く、責任感も強く、しっかり自分の仕事も家庭のことも地域コミュニティのこともこなしていきます。その細やかさ、繊細さは、もっと自信をもって自分をほめてあげていいと思います
けれど実情は、多くの女性は自分に自信がない傷つきたくないという一心で、ほとんどの人はチャレンジしません。まず自分の意見が言えず持てず、なぜなら恥をかいたらどうしようとか、人からどう見られるかをおそれる人がとても多いからです
また経済的にも精神的にも、文句を言いながら夫に頼り切りだったり、結局恥の意識と同調圧力と人の目を気にする引っ込み思案を変えられず、ほとんど何も活動していない人が多いです
日本でオタク文化がここまで成熟して、アイドル中心の人、アニメ中心の人、スピにはまりそれに熱狂する人、つまりなんであれ視野が極端に狭くオタ活ばかりしている人が多いのは、自分を生きられない証拠だと思います
オタ活や推し活というのは、適度に楽しめればかなりいい気分転換で楽しみにはなります。が、誰かがやっていることをひたすら追いかけていいとか良くないとかいっているだけなら、生きることは創造的ではなく成長もないです
私は自分の立場柄、多くの推し活女性から文句を言われてきましたが、彼女達に見えるのは自分の好きなアイドルだけで、それをひたすらに「信仰」しています
批判がもろにでている行為をしていても、アイドルをなお神聖化するのは、それがないと自分のアイデンティティーが崩壊するからでしょう
アイドルと自分はすでに同一人物化しているのです。それもまた、自分で自分の人生を創造し、これが私です、といえるものがないからだと思います
でも女性には男性にはわからない、また男性は持っていない独自の強さがあると思います。それは女性性のパワーです。女性性の力というのは、もう何度もヒーリングサイトでも説明してきましたが、女性として生まれた以上強く女性性パワーを持っているのだから、それをこの地球で思い切り表現して出していかない手はないです
そうでないと先もいったように女性は心身が硬直して、閉じてしまいます。
もっと自分の強さと力をグレードアップして、外に思い切って出してください。
今の地球では女性性のパワーを必要としてる人達、場所がたくさんあります💛
楚喬伝はそんなあなたを後押ししてくれるドラマであり、楚喬はそういう人物です
楚喬は自然とあなたの力に気づかせ、あなたの信じてこなかった力を覚醒させます
少なくとも自分も強くなれるかもという希望や勇気を与えてくれるでしょう
楚喬は 強く美しく優しく、という まさに 女性の理想の形です
女性性のエネルギーの良い面を強く持っています
ただ彼女は強さを追求しすぎて男性を圧倒させたり、 理想が 高いのでそれを妥協できず決して負けない意固地さがあったりもします
自分の正義と思う 道理を通そうとする頭の固いところもあります、 冗談 が通じない パフォーマンス低めなところもあります
こうして人間的な弱みもこのドラマでは ちゃんと描かれているところが人間らしいです、だからこそ私達は楚喬に共感できるし、楚喬を受け入れられるし、魅力を感じるのではないでしょうか
しかし 奴隷でしかなかった彼女は いたぶられいじめられながらも 結局は間諜として 見出され 鍛えられ、真に 本当に美しく強い女性になっていく
その姿は ある意味 中国武術を成し遂げる女性の美しい姿でもあり、武術を通して人は美しくも強くも両方になれるという一つの成果の表現でもあります
そして武術に関わらず 強く美しくなる 方法を掴んだ女性は、やはり文字通り強く 美しい ということを教えてくれる、 女性にとっては一つのモデルケースとなるような楚喬。そんな女性のドラマです
そう、このドラマは色々なことを教えてくれるし、色々な人生の側面を見て共感できるし、私達女性へのモデルでもあり励みでもあります
だからこそ、ぜひ、見てください💛
９．物語の展開の魅力〜人間と人生の変化を描く
他の中国ドラマと同様 、このドラマも結構な 長編 ものですが飽きさせることがありません。 韓国ドラマにありがちな、長編 ものの 中だるみ、 どうでもいいシーンがやたらと続くことがありません
一話一話が、見逃すことができないほど面白いし、また得にセリフ、言葉に本当に意味があり、展開が 素早くスピーディーでかつ丁寧という、ドラマ制作としては見事としかいえません。
段々と主人公達の人生、人生観、才能が開花し、全開にされていきます
こうした戦乱の時代というのは、なかなか人間関係も複雑で、 国はほとんど戦争と領土拡大しか考えていないので歴史としてはどこにでもある分かりやすいこと、 といえばそうなのですが・・・
それでもこのドラマは、ある意味世界中で起きてきた戦乱の時代という人間のありふれた負の時代を生きる人々の、1つ1つの人間の動きや行動、言葉を丁寧に描いています
だから一つ一つを見逃してしまうと、 話の展開がわからなくなってしまうのでタイパのために倍速をするのはおすすめしません
それにゆっくりじっくり見た方が味わい深いし、 特に重要な部分やセリフや武術シーンはとばさないで済ませます。 ゆっくりじっくり見ても価値がある作品ですし、またそれなりに面白いので時間を感じさせません
本当にいい作品は時間を感じさせないものです
だから そもそも 倍速は必要ないのです
それよりも何度も見たいので私は DVD を買いました
3人といえる主人公たちがどう変化し、どう成長し、そのためにたくさんの難関があり、どうそれを超えていくところが見所です
また先にも言ったように、3人の変化が大きいことは魅力になっています
3人どころか、実際には多くの人がこの戦争によって変わっていくことを描ききっています
ひとりひとりの変化ということを見つめると、ドラマとして味わい深いものとなるでしょう
まずやはり洵が変わっていく、この変化は見逃せません
人間は平和だとこんなに幸せで、戦争になるとこんなに人間性が変わってしまうのか？ というのがよくわかります 人間の人生の持つ不条理というものを、洵は戦争に巻き込まれることによって経験しますが、そこに人生の悲しい不条理が象徴されています
弱い立場の底辺に生きるがトップシークレットへと、軍師、将軍へと変わっていく、これは私達が変化していくことを後押し詩応援してくれるものです
見ていて爽快であり、勇気となり糧となり元気のもととなってくれます
そして堅物の玥が変わっていく、これはへの愛からですが、それでも間諜としての役目を果たしきらなければならない彼の運命を生きる姿がまた、ドラマチックに描かれています
この物語が伝えるメッセージは大きくまた多様です
この物語の伝える最大のメッセージは、 女性は強くなれる、ということです
そして強くなければ美しくもなれないということも表しています
弱くて軟弱で自分を見失っている女性は、 色仕掛けで男性に頼ったところでそれが美しい姿でしょうか 男性は女性が強くなることを恐れていますが、現代では次第に、 強い女性とともに生きてこそ、安全であるし安心であることを見出されています。それは時代社会地球そのものがかなり脆弱になり、男の強さだけでは乗り越えられないからです
女性は やはり 強いからこそ女性であり、 また本来の美しさを発揮できる 開花できるのだということをは教えてくれます
そして それは必ず可能であるということ、可能性は誰にでも無限大にあるということを教えてくれるのです
そしてもう1つのメッセージは 平和だと思います
やり方は不本意とはいえ、燕北の皇子である洵が魏の国の人質になることで 和平を保っていた 2つの国ですが 、ある陰謀に巻き込まれた燕北が魏に滅ぼされることによって全ては崩れてしまいます
憎しみが戦争となってあらわれます
戦争は大義を必要とするけれども、 大義も何も最後はただの復讐の試合。
憎しみのぶつかり合いになるだけだということを このドラマははばかることなく伝えています
そして 2つの国でも複数の国でもいいのですが、 例は 個人 同士でもいいのですが、 憎しみや ぶつかり合うのは 流血を飲むだけであり、 何かを解決したいならば 和平で交渉することもできるのだということそういう 知恵を持っているということを、登場人物たちを総動員にしてそれを通してこのドラマは伝えようとしています
一度戦争になってしまえば 憎しみは憎しみを増大させ、 とめどなく憎しみが溢れてしまうので これはどちらが勝つか負けるかの話になってしまい どちらかが勝つか負けるか以外に戦争を止められません
いくら 訂正したとしても 止められないのです
だからこそ 和平の交渉は必要だということ 人間にはそれができるということを伝えています
（この記事を書いたのはウクライナのことが起こる前でした。でも偶然なのか、これが中国のやり方なのか、中国はウクライナに和平交渉を呼びかけ、その仲介役になろうとしています。そこに裏を見る人もいますが、長い戦乱の時代を超えてきた中国には、和平交渉は可能だという知恵があると思います。例えそれがウクライナが飲めない交渉条件でも、間にたとうという姿勢があるだけでも、全く違うでしょうし、文明が長い国では何を言われようととにかくも、和平交渉という選択をあえて出していく度量があると思います。今後ウクライナ情勢に中国はなんだかんだ大きな仲介役としての役目を果たすでしょう。）
楚喬伝の醍醐味はやはり「女性の強さ・優しさ・美しさ」
この壮大な成長のストーリーは、 やはり最後は楚喬という女性の魅力につきます
日頃 女性は 社会から圧迫され、 特に日本の女性は弱い者として扱われ不本意な思いをたくさんしてきました。 だから今でも 女性は自信がなく自分は弱いと思い込んでる人がとても多いです
けれども 女性は女性らしいあり方でとても強く なれるのだということを教えてくれる楚喬自身も最初から強かったわけでありません 勝ち気な女性ではありましたが 自分の強さを知りませんでした
しかし人と出会って、生きる目的を見つけ、常にチャレンジしていくことによって、難関を乗り越えていくことによって、人を憎み人を愛することによって、彼女の強さは開花されていきます
そして最後には 「本当に」 開花するんです
それが ラストシーンです
本当に開花するきっかけは 愛でした
人を本当に強くするのは愛だということがよく分かります
このようにこの作品は魅力を述べたら 一冊の本になるほどたくさん見どころはあるんですけれども、
まず見てください 、まず見てください
そしてそれを楽しんでください
テーマとして持っているものは とても真面目なものです 真剣なものです
あるいは 戦争と平和という重いものですけれども、 エンターテイメントとしてみても十分楽しめるものです 十分にはまるし 面白いです
このクオリティの 高さ、 やはり大昔日本が憧れて憧れて、遣隋使をおくっただけはあっての中国文化の強さと言わざるを得ません
そう、やはり古代から日本が多くを中国から取り入れてきただけあって、やるとなったらとことんの情熱で芸術にもとりかかる・・・
また何を描きたいのかというテーマがはっきりした、制作人のとことんの情熱がよくわかります
そして制作陣がこの作品に込めた平和への思いがどれだけ強いのかということもよくわかります
だからこそ 優秀な作品に出来上がったんです
そしてまた国と国人と人との関係というハラハラするようなワクワクするような話だけではなく、間諜のドラマとして、武術のあらゆる動作も精巧で素晴らしい、 見事です
美しい 動作がたくさんあります
それは正当な技とは必ずしも言えませんがとにかく 技術指導家の力が強いと思います
こんな風に 武術ができたらかっこいいなというような動作をたくさん作り出し 人々を魅了します
女性でもこんな風に戦えるこんな風に かっこよくもできるんだ という魅力があります
どこも 見所だと思います
そして最後に迫ってくるラストシーン、 彼女の中で、伝授されてはいたが封印されてきた超絶技法がとうとう開花するその瞬間 一体何が起こるでしょうか？
どんなに武術が苦手でも中国ドラマが 苦手で もとにかく このドラマだけはおすすめします
皆さんは「強くなりたい」ですか？
強い女性になりたいですか？
私はなりたいです
３
４物語が伝えるメッセージの魅力 この物語は 伝える 大きなメッセージは 女性は強くなれるということが大事に あります そして強くなければ美しくもなれないということも 表しています 弱くて軟弱でないよね をしている女性は 色仕掛けで男性に頼ったところでそれが美しい姿でしょうか
