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はじまりのワーク④”七虹剣”BasicSwords/基礎剣術

剣は武術において最も重要でかつ神聖な武器です。武器であり、3種の神器ともいうべきもので、それは世界各国共通しているといえるでしょう。これは剣術の基礎レベルレッスンです。

最近日本で大人気の中国武術によく出てくる武器の中でも、また世界の歴史小説や古代ケルトを題材にした物語などを読むと、三銃士のように剣は特別に神聖なものとされており、神聖なものとして描かれていますが、それは決しておとぎ話ではなく、実際にカンフーの世界、世界の武器武術の世界では今でも剣が最も高貴な武器とされています。

そして大抵の場合中国ドラマなどでは剣は神聖なもの、神秘なもの、伝説的なものとして描かれていますが、そこまではいかなくとも、「神聖なもの」を扱うという洗練された意識が必要です。ということは、剣術にトライするということ=真に武術の真髄を体験するところまで自分が成長してきたということ。剣にトライしようと思ったらまず神聖な気持ち、静かな心を持つ覚悟が必要です。

またドラマ「陳情令」などでは、剣はそれぞれの登場人物たちの個性と強く連動しています。剣が一人ひとりのキャラクターを反映しており、剣が一人ひとりの生き様さえ表しており、もっといえば物語の全体の重要要素とにもなっており、陳情令が伝えたいことを表現するのに最も象徴的なものとして描かれています。

なぜ人を殺傷するような強力な武器が神聖なのか、という矛盾は確かにありますが剣の役目はむやみにふりまわして人を殺傷するためだけではありませんでした。それは自分の戦闘能力を図る道具でもあり、自らや相逢する人々を守る道具であり、侵略と領土や主権争いが当たり前であった暴挙の世界から、自国や悪人や盗賊や間諜から、身を守るための決意と覚悟が込められた愛国と愛の象徴でもありました。古代から剣は大きな多様な役割を持っていたのです。その例として剣には国や地域の紋章がついたり、名前がつけられ掘られたり、宝石玉石をつけたり、師匠の鑑定と許しを得て始めて手にすることができるものも、今でも伝統として残っています。

日本でも剣術に関するコンテンツには限りがないほどで、また日本では刀術も独自に発展してきました。今でも人気作品といえば刀か剣が必須と言えるほどに剣術が人気が高く、憧れの武器、等よりはそれをこえて神器であるといえるでしょう。

ただ、私が主だって修練している中国武術の剣と日本の剣術刀術とは別物です。

私は剣道をしてきましたが、武当派の剣術はそれとは全く違うものです。私には小学校からやってきた剣道は身に合わず、よって身につきませんでした。技の多様性と柔軟性、伝統分化としての気品・気迫・神聖さのある中国武術剣術のほうが性に合っており、剣術が私の柱だと言えるほどカンフーにおける剣術を大事に思っています。

このレッスンでは武当派剣術を軸に、武当派が難しい場合は楊式・陳式などの基礎の基礎から始めることも考慮して、その方のレベルに合わせた剣を、その方の求めるものに重点をあてて、オーダーメイド型レッスンとして構成して共に修練していきます。どれをしなければならないというのはありません。基礎はこれだからと、レッスン者があまり好きではない剣術式を無理にいつまでもやらせる先生もいますが、BRIGHT LOTUSは武当派に倣って、自然・無為・自由です。

剣術もあまりにも多彩で套路が膨大にありますので、自分にあったものを出来る範囲から練習していくことが大事です。確かに剣術に限らず武器術は、他のものより動作が難しくなるかもしれませんし、そのために基礎をしっかりやっておく、やり続ける必要もあります。

でも何より大事なことは、それを無理強いすることではなく剣術の楽しさを知っていくこと。そうでないと難しさと武器の扱いの猥雑さ故、長続きしません。BRIGHT LOTUSでは全てに渡って「ゆるゆる、ゆったり、楽しい、うれしい美しい、だけど強い!」を目標にしていますので、レッスンする方の要望に合わせていきます。

各流派のやり方を勝手に混ぜ合わせたり勝手な技にしてお教えすることは決してしませんのでご安心ください。剣術はそれぞれに個性があり、各人の求めるものそして各人の身体機能や状態によっても、どの流派の剣術をするのが最適なのかは違ってくるのです。

剣は武器以上のものであり、触れやり始めるときには神聖な気持ち、静かな心が必要です。だからこそ武当派では瞑想を始め、自らを静かにし、黙し、天人合一、自然との一体を目指すのです。剣術をするにはそのような境地が必要ですが、逆から言えばきちんと剣術をすれば静かなる境地に近づくことができます。

練習が習慣化すると不思議と剣は次第に自分の身体の一部、心の一部そのものとなっていきます。剣は私達に身体鍛錬、身体強化、内力強化、身体の細やかかつ強靭な動きなどを与えてくれますが、私達のレッスンで大事にしていることは、それ以上に精神性です。そしてもちろん、アーティストに向けてはその表現力を高めていくことを目的の一つとし、それも念頭において練習していきます。

🌟レッスン内容🌟
1.基礎ワークアウト
2.剣術基礎ワームアップ
3.剣術基礎動作
4.剣術套路(各套路)練習
5.アーティスティックインプレッション練習(任意・ドラマや動画を見て学ぶ場合もあります)
6.剣術練習ディスカッション

1レッスン:ワークアウト20分+60分あるいは時間制限なし
1レッスン:4000円(お茶菓子付)

申込み条件:太極拳基礎を半年以上練習・習ったことがある方


剣が与えるものは、他のどれよりも「自らのボディ・マインド・エモーション・スピリット」を強くすることです。剣とともにあると私達は自ずと力を得て、また剣とともに、とくにハートが強くなっていきます。

この剣術レッスンでは、基礎レッスンよりもより多くの動作・套路を学びます。剣への理解がより深まり、剣との付き合い方、生き方についてもお伝えできればと思います。ただ剣を習う、というのではなく、あなたのハートにある強さという灯りとして剣を修練していきましょう。

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