現代におけるマーシャルアーツコレオグラフィーとは何か?

マーシャルアーツコレオグラフィー。
マーシャルアーツコレオグラファー。
もともと このような言葉は誰かが 昔 造語で作ったもので、ほとんど専門職としての立場や情報はありませんでした。今もこのような名前で肩書きでやってる人もほとんどいませんし、 それは単純にダンスプログラフィー ダンスプログラファーの一部としてしか考えられてきませんでした
しかし時代は変わりつつあります
その専門性の高さから、 またそのオリジナリティの高さから、 今では少しずつ マーシャルアーツコレオグラファーという肩書きが1つの立派な職業であり 、ダンサーや振付師とはまた別の専門性を持った技術者であるということ、 芸術家であるということ、 デザイナーであるということが認められてきつつあります。 新しい分野だと言えます
3年以上、これについて特にTwitterで書いてきて、少しでも知られるのは嬉しいですが、私の記事をまるごと持っていかれることが度々あります。またいかにも知ったかのようにマーシャルアーツとダンス、マーシャルアーツとKPOPなどを繋げた記事などを見かけ、どうしても自分の内容を使われていると感じてしまい、改めてずっと書きたいと思っていたこのこと、「マーシャルアーツコレオグラファー」について書いてみます
自分では自分のことを、マーシャルアーツコレオグラファーと勝手に呼んでいますし、 肩書きの1つとしてあげていますが。これはそもそも最初はマーシャルアーツを学びたいアーティストに国連関連事業の際、なんとなく教え始めたところから始まりました。そのような仕事はないだろうと思いつつ、自分では造語としてこうした専門職の名前を創り、そう自分を呼ぶようになりました
実際には、今でもこの肩書は世界的にも浸透しておらず、ダンスコレオグラファーの一部 と考えられています。けれど、調べてみるとこれは私の造語ではなく、今も少数ながらいないわけではありませんでした。そして、やはり自分と同じ中国武術の武当派の武術家からその名が広まった事も知りました
私は実際のところまだまだ マーシャルアーツコレオグラファーとしては卵中の卵です!
まだ実践というよりも、武術にくらいついて習っている門弟の一人であるし、師匠の弟子でしかないと言えるでしょう
しかし 今までの複数に渡る日本武道そしてその後の中国武術への転向と実践は、多くの体験は、なんだかんだかなり長いものになりましたし、 武術のアンバサダーもやってきましたので、 教えることも指導もコレオデザインもしてきましたから、
今はマーシャルアーツコレオグラフィーとして、まだまだ修練・修行しながらも、活動しています、 これは大変にエキサイティングで面白い仕事です!あまりに素晴らしく生まれてきて良かったと思えるほど、プレシャスな最高の仕事です! 命をかけてでも、 そして魂をかけてやってもいいと思えるほどに・・・
伝統的な武術指導家と
アーティスト指導のマーシャルアーツコレオの違い
さてそれではマーシャルアーツコレオグラフィーとはなんなのでしょうか?
昔からいわゆるアクション映画において、武術指導家というのはいました
今でもアクション映画や、 歴史ドラマにおいて必ず武術指導家、動作指導家というのは存在します、 アクションや歴史的な古風だが継承されてきた様々な動き、武術、これを教える人、伝える人は、古代から続く人間の伝統でもある文化、アート、芸術やエンターテイメントの世界に存在しなければならないのです
今まで長きに渡り、マーシャルアーツコレオグラファーに該当する人々は武術指導家と呼ばれてきました。そして主に男性が見るアクション、スタントの養成と訓練と動作指導のために制作に関わってきました
例えば 映画のためにジェットリーが西洋の俳優たちに武術を教える、このような動作をしなさい というふうに演技指導をした場合、 これはマーシャルアーツコレオグラフィーです
巌流島で宮本武蔵がどのように表れ、どういうしぐさでどう戦ったのか、考えデザインし俳優を指導訓練する、これもマーシャルアーツコレオグラフフィーです
国や文化や背景や歴史や流派は関係なく、昔からの武術・武芸・武道あるいは 武術家の動きを教える・ 伝える・ どう動けばいいのか模範を示し、 デザインしコーディネートすること、これが武術指導家、マーシャルアーツコレオグラファーの仕事です
この仕事は、人が武術を観たい・やりたい・創作や修練に取り入れたい・よりより心身になりたいと思う以上、芸術やエンターテイメントだけではなく非常に大幅な分野で活躍します
それほど、歴史あるもので、古風な仕事でもあり、逆に革新的な仕事でもあり、 古くもあり 新しくもあり、 ときにより作品において非常に大きな要ともなります
変化し進化し新しくなった
マーシャルアーツコレオグラファー
ただ 最近の傾向として マーシャルアーツコレオグラファーの役割は変わってきています
変化するとともに、多様性を持ち始めました
ダンスやエンターテインメント、 パフォーミングアーツ、 ステージパフォーマンス、 ステージ 演出、動画演出、動画制作、映像制作、アニメ制作、ゲーム制作、ティザー、ファンミ、コマーシャル、アンバサダー、モデル、SNS動画などなど、あらゆる制作創造プロモーションに取り入れるようになってきました
人権を重んじる社会になっていますので、演じ方や練習方法にも気を使い健康を維持できるものでなければなりませんし、男女差別などもってのほかです。また能力の開花や自信などメンタルな部分への励ましなど、心にも配慮がいります
また技術についても、単に身体を使った動作ができればいいのではなく、AI技術による合成なのか見極めたり、ダンサーとしてはプロだけど、武術は初心者という振付師が見様見真似で振付たことを修正したり、どこでならそれを使用未使用にするかや、GPTの使い方など、ICTスキルも必須です
あるいは ダンスとマーシャルアーツ、 新種競技とマーシャルアーツ、 つまり 武術を融合させたり 融合させることで作品を作ったり、 それらで大会を開いたりイベントを開いたりすることも多くなってきました
これは本当に新しい試みで、エンターテイメントコンテンツが格段に増えた今当たり前の流れであるとともに、私もかなりこれが世界に 広まっていくことに貢献してきたと思っています
手前味噌ですが、男性中心主義で格闘技的なばかりの、「格闘技系アクションスタイルのマーシャルアーツ」を、
芸術やエンターテイメント、アイドル、アーティスト、アート、ドラマ、漫画、プロモーション、ファッション、そして女性でも高齢者でもできる夢のあるものとして、世界で広く全世代に感動と健康と輝きを与えるようなものにしたい、と、私やそれを信じる人々は努力してきました
この革新的な新しいやり方を一般的に普及した1人だと思っています
今まで マーシャルアーツコレオグラファーは、要するに アクションやアクロバティックな動きをする人たちのための 、例えば剣術の作法と動作であったり、武士の動きや 視線 、身体の 動かし方などだったり、 いかにもマッチョな男らしい動きを教える武術指導家としてしか見て来られませんでした
一部の人は名前をつけず、 ユニークでオリジナルなものを作ろうと「 武術とダンスを融合」させ てるようなことにトライしてきたでしょうが 、それに明確な名前や位置付けはありませんでした。何より方法はめちゃくちゃでした、本当の武術家ではない人たちが、勝手にジャッキー・チェンのマネをしているのは、アメリカ映画ででてくる忍者と同じです・・・
ただ 最近になって マーシャルアーツコレオグラフィーというものが出現してきているのは いくつかの理由があると私は考えています
①ダンス・パフォーミングアーツのアイディアのマンネリ化
1つにはアイドル界でもアーティストの世界でも、ダンス界隈さえも、ダンスのパフォーマンス、 ムーブメント 、ルーティンのアイディアの枯渇です
現代におけるダンスは皆同じようなもの 似たようなもので、 これと言ってすごい感動を覚えるようなダンスはあまりありません
かと言って 全く 独特のスタイルを作り出すと奮起してやっている コンテンポラリーダンサーなどは あまり箱入りもできず、 商業的にうまくいくのは非常に難しく、 また 理解されるのも難しいです
また最近のコンテンポラリーは 現代社会を表しているのか、観ていて具合わるいほど 暗いものも多いですし あまりにも芸術的なものにこだわりすぎて ついていけない 世界観になっています
かと言ってじゃあ、 アイドルやパフォーミングアーティストや歌手やアーティストがダンスをやる場合 それは かっこいいのでしょうか?
確かに ダンスが上手い人は増えました
ダンスをするスクール、ダンサーを育てる学校や ダンススクールが非常に増えたからです
ただそれはやっぱり 習ったことであって、結局みんなハンで押したように 同じような「上手いダンス」をするのです、 そこにオリジナリティや ユニーク性がありません
だから結果としてダンスは とても マンネリ化してしまいましたし、 実際のところ 新しい技や新しい動き ムーブメント やつなぎができる人がほとんどいないので、
私たちが見える範囲においては 本当に アイディアが枯渇してしまいました
今や、「ダンスは ダンスなんだから、ダンスとしてあるべきで、他のものを取り入れるべきではなく 純粋にダンスとしてあるべきだ」とか、 ダンスだけをすること、他と融合すること学ぶことに反対し、異様にダンスだけにプライドを持っていたりとか、他のものを取り入れるのは 間違いだとかっていう考えは、時代に逆行しており、 柔軟でない考えは だんだん 時代から取り残されていっていくでしょう
マーシャルアーツ コレオグラファーというものを1つの立派な肩書きとしたのに貢献した1人として武当派のあるダンサーがいます
私が知る限りでは武当派 15代目の次男がダンサーとして ヨーロッパに渡り、 ダンスを極めていたのですが、もともとは子供の時から生まれた時からやってきた 武術と そのうちいつの間にか 融合するようになってきたのです
武術は武闘、舞踊をやるために是非とも必要であると考えた彼は、 ダンスの中に武術を融合させていくことになりました
そして 芸術にしていっちゃうんです
ただ ここで私は何度も繰り返し言いますが 、伝統武術というのは勝手に自分で組み換えたり変形させたりしてはいけません
習ったものは習ったもののままで継承・伝承していかなければならないのです
ですから このマーシャルアーツコレオというものは、武術の能力・スタイル・センス・力・動きなどを学び習得し、ダンスの中にうまく 取り入れてゆく 一つのインスピレーションとして考えてください
それはダンスに組み入れた時点で、あるいは違った エンターテイメントに使う時点で正当なやり方とはまた違ったものになっていきます
彼はアートと して表現として 武術と舞踊は非常に融合することができるということ、 そして 効果的で美しく また 力強く何よりも今まで もう見飽きた ぐらいに作られてきた数々のダンスを新しく、 振り付けを新しく超えるものになるだろうということを発見しました
そして中国の伝統武術である 武術や武当山を広めるということにもまたつながるということにも気づきました。彼は 世家の息子ですから 武当派 や中国の伝統文化を広めるという 使命を持っているわけです 。それをどうやってしたらいいのかと考えた中で これで説明することができるとも考えたのです
よって彼は武当派 を披露しながらも武闘舞踊武術美術すべてを取り入れながらダンスや武術をやるというユニークな方法で世界の人々を惹き付けています
イケメンで 丹精鍛錬な彼は 注目され そして彼は実質マーシャルアーツコレオグラフィーという風に名うったことによって、新しいマーシャルアーツコレオグラフィーという一つの分野ができ始めつつあるという段階です
②新種競技の登場とコラボレーション
もう一つの理由として、 新種競技 が非常に注目されるようになってきたということが挙げられます 。そもそも ブレイクダンスはダンスの一部であるにもかかわらず スポーツとしても認められオリンピックの種目になりました
その他にも 多くのダンスがオリンピック種目にエントリーしていますし 、XMA・ トリッキング・パルクール など 武術を取り入れたスポーツ あるいは ムーブメント、 ルーティンのようなもの で構成されるスポーツ とも ダンス とも 芸術とも言えない 領域のものがたくさん出てきているのです
これは何 も XMAとか パルクールだけに限らず 、スノーボード ・スケートボード ・フリースタイルスキー・フリースタイル モーグル・スケートなどでももうすでにアーティスティックインプレッションというものが求められていますし、
そこに 武術的な練習が入ればかなり可動域やかっこいい動きができるようになるでしょう
今までに見たことがないようなフリースタイルが次々と生まれるでしょう 、それに気づいてるアスリートはまだまだ少ないですが …
これは主に新しい世代 、新世代において流行し 天才たちは若い人たちばかりですから、当然それを指導する人たちも若い人たちが多く、 彼らが アイディアを与えています
この場合もアイドルを育成するのと同じように アスリートだからと言って付け焼き刃的な、例えばジャッキーチェンの真似を教えればいいというものではありません
またアスリートだからと言ってジャッキーの真似をすれば マーシャルアーツコレオグラフィーをうまく、 例えば パルクールに取り入れられるというわけではありません
そうした創意工夫は確かに必要ですが やはり 基礎からちゃんと武術を習った人に技を一つ一つ 伝統的な技 を崩さないまま習ってから、 武術というものを一つのインスピレーションやアイディアとして、 また 基礎練習や 修練として、身体強化として取り入れていくというのが正当かと私は思います
いずれにせよ こうした競技は全てにおいて 芸術性のあるスポーツであり、 もはやスポーツの枠を超え今までに人々を考えてきたスポーツというものの あり方とは また別のものとなっています
現代のいわゆるスポーツやアスリートと呼ばれるものは、ダンサーに近くなり、「スタイル」をとても重要視します
これは偶然にも、 超古代から中国武術が、また中国武術の武術家やあるいは 世界の武術家が 一番 尊いとして重んじてきたことです。 自分のスタイル、 自分の型 、自分の技 …中国の武俠ドラマを見ればわかるでしょう
スタイルを重視し スタイルがどういうものであるかという点において、 これらは 芸術的なものであり 、アーティスティック インプレッションの高い 競技が増えたと考えられます
これは何 も xmaとか パルクールだけに限らず 、スノーボード ・スケートボード ・フリースタイルスキー・フリースタイル モーグルなどでももうすでにアーティスティックインプレッションというものが求められていますし、
そこに 武術的な練習が入ればかなり可動域やかっこいい動きができるようになるでしょう
今までに見たことがないようなフリースタイルが次々と生まれるでしょう 、それに気づいてるアスリートはまだまだ少ないですが …武術を取り入れることは アスリートにとってもかなり効果的なことです
つまり武術を教え伝える対象は、時代劇に出る人だけ、という時代は終わり、こんなにも広い領域になってきているのです
③アート&エンターテイメントの多様化とグローバル化
3つ目の理由として芸術やエンターテインメントコンテンツの多様化、グローバル化があります
まずアートが何であるかということの定義が、またスポーツが何であるかということの定義が変わってきたということがあります
今言ったように新種競技が次々と伸びているということもありますし 、アートの中にスポーツ的な要素が入ったり 、スポーツの中に アートの要素が入ったりする時代になっています
そしてまたあらゆるタイプの武術やダンスを融合させてみたり、ダンスとスポーツを融合させてみたり、ダンスと武術を融合させてみたりと、
コラボレーションするようなことを試みてする人も増えてきました
しかしそこにもやはり それぞれの専門の 指導者が必要ですから 、そこでマーシャルアーツコレオグラファーの活躍の場ができていったわけです
武術大国、中国ドラマの世界的ヒット
特にこのアイドルやアーティストの世界において、 決定的に武術というものをダンスに取り入れよう という動きが出てきたのは、
やはり 中国ドラマの世界的なヒット、 世界的な輸入 そして 普及が大きいです
武術は世界中にありますし 、私は世界の物事を平等に見て 世界の武術美術を常に研究していますが
それでも 中国武術が基礎であり 根本であり 私は 武当派の門弟ですから武当派が土台中の土台です
こうした点から見て 世界の武術を見て回ってもやっぱり最後に行き着くのは中国武術であり、 中国 武術を見るとやはり その凄さに気づかされます
そしてそれを指導する教える 武術 指導家というものはも圧倒的に中国人が強く、 また非常にうまく教えることができるのも ほとんどが中国人です。ここでさすが日本が遣隋使の時代から憧れた大国であることに気付かされますね、その制作のクオリテイはとても高いです
実際 私の先生たち師匠達もみんな中国系の人たちですし、その中には俳優を教える立場にある人もいますし、スタント特別枠のスクールが別にあったり、今のアメリカのカンフースクールはジェット・リーの同期の先生が創ったもとは俳優のためのスクールです。
興味深いことに中国の伝統文化歴史文化は、中国との関係がギスギスしているといわれる時代に、西洋や同盟国であるはずの日本や韓国で、今とても人気が高くなっており、もちろんグローバルサウスと呼ばれる友好国でも、人気があるので世界でブームを生み出し広く普及しています。その人気はBTSを本当は越していると思われます
それは特にドラマの力が圧倒的に大きく、これはあっという間に韓ドラ人気を超えました
そしてすべてのコンテンツがレベルが高いからです
制作陣も本当にレベルが高い・・・
中国ドラマは単にドラマというよりは、もう総合芸術となっており 、その細部にわたる クオリティの高さ、 演技力 、武術動作のかっこよさ、そして俳優さんたちの眉目秀麗な美しさなどが多くの人たちを惹きつけています
そしてそのブームが定着したころ、 陳情令の世界的な人気がそれに火をつけました
これはかなり大きく、この出演者2人の人気も世界レベルとなっています
エンターテイメントコンテンツも政府が管理しているでしょうから、制作のやりかたや俳優の情報などは、本来一切私らにはわからないものですが、それでも尚、何も知らなくても尚、陳情令をはじめ人気俳優のドラマは、世界的に人気を誇り続けています
またアニメのクオリティと脚本の面白さが世界に広まっていることも事実です
そして何と言ってもそこにおいて 肝となるのが 中国武術のアクションシーンです
多くのドラマにおいて必ずと言っていいほど 武術が入ってくる中国ドラマ 。中国にとって、武術は国技といえます。その多様性と有用性。そして武術系のドラマ、 武俠系のドラマ、仙術系のドラマというのも たくさんあるのが中国のスタイルであり 特徴です
中国武術は 中国文化の伝統であり歴史そのものでもあり 、大きな宝でもあり文化遺産でもあるのです
実際にかなり大きな力を持って気合を入れて みんな 作っていますし、もちろん皆 子供の頃から鍛え上げられた武術家であり、 武術を指導することに非常にたけているので、ある種のドラマにおいては本当に素晴らしい 武術シーンを作り出してきましたし 、今でもそれをやっています
この辺において中国に勝る国はないでしょう、 世界一だと言えます
それだけ 中国は 武術に対して 誇りとプライドを持っていますし、威信をかけ武術に力を入れていますから 武術芸術のレベルも クオリティも 際立って高いと言えるでしょう
また 彼らが持ってるスキルだけではなく知識や技の習得の幅も格段に違います
脚本や音楽と合わせるような、 芸術的な側面も全然違います
レベルが全く違うのです
こうして 総じて 中国武術には中国ドラマにおいて特に表現され紹介され、世界的にも認められるほどヒットするほどになり、芸術として見られています
こうした中国ドラマの世界的普及は特に女性に支持されることが多く、 芸術的なアクションシーン 、芸術的な武術のスタイルや技や 見せ方、美しいけどかっこいい 動作など、 またドラマの 女性武術家の登場などが増えており、 芸術的なセンスと 芸術的に美術を見せる能力というものが必要になってきました
これは男子にも通じることです
よってマーシャルアーツコレオグラファーは今までのような武術指導とは違ってアクションでサンダやりまくって 格闘機的に 登場して、強い男が戦うというようなシーンを作るというだけではなく、
むしろそうしたシーンではなくて 女性的な 美しさ 、優雅さ、 女性の真の強さを表すためにも、また女性の美しさを引き出すためにも、 そして 芸術的で感性に訴える ものを作るためにも必要となってきました
男達に訴えかけるような強い格闘技 的なアクションシーンだけではなく、むしろ今では女性に訴えるような感性豊かな 優雅な 美しい 強い 女性の姿や動作 武術 …女性が感動し女性にいいと思ってもらえるような そういう武術の動作指導が多く必要になってきていると考えられます
そうなってくると やはりマーシャルアーツコレオグラファー も、今までのように 格闘技 中心ではなくて 強ければいいというものではなくて 、
いかに 芸術的にアーティスティックにかっこよく見せるのかという芸術的な側面や教養も必要になってきているのです
ですから 私はマーシャルアーツコレオグラファーというのは芸術家の一部であり 、デザイナーの一つであるという風に言ってるのです
この側面は本当に中国ドラマの世界的普及によって世界に 電波 していますし 、それが 他の国の芸術やドラマ制作にも影響を与えています
今までのように強いものを見せるためのマーシャルアーツ ではなくて、美しく 芸術的な動きを見せるためのマーシャルアーツコレオグラファーというものが誕生しているのです
また それが多くの分野で求められるようになっているのです
ですからマーシャルアーツクレオグラファーの活躍やこれが台頭してきて一つの専門的な領域専門家としての立場を確立できるようになってきたのは、
中国伝統文化である中国武術、 中国ドラマの普及のおかげ というところがかなり大きいです
これからは中国武術だけではなく多くの国の武術がそれぞれにマーシャルアーツコレオグラファーを育て 、世界に それらを美しく見せるために活躍していくでしょう
アイドルやアーティストが伝統的武術の世界に憧れる時代
そしてこれがアイドルのボーイズグループや ガールズグループにも浸透しているというのが言えます
面白いことに K – POP の世界では 中国ドラマに魅せられた人たち 多くの人たちからのオファーが非常に多いです。まことに日本や韓国の若者層を中心に、政治的な関係のうんぬんはどうでもよく、ひたすらかっこよさに魅了され、中国通になっている人は続出しています
彼らは一様に中国伝統文化や中国武術に憧れ、特にダンサーは 中国武術をやってみたいと言いますし 、それをダンスに取り入れたいと言います
しかし 韓国人 というのは かなり 自分たちの国にプライドも高いですから、 かろうじてなのかもしれませんが あえて中国武術と言わずに自分たちの 伝統武術という風に 位置付けたりもしますが、
結構最近では はっきりと 中国武術に憧れました 、カンフーに憧れていますという風に言う K – POP の若い子たちも増えています し、そのオファー も一部の人たちには耐えません
これができる人が少ないからでしょう
需要は非常に高いのですが やれる 人が少ないからです
キツイアクションで人を叩いて ぶっ潰すというような動作ではなくて、
芸術的な動きと アーティスティックでクリエイティブな 動作や仕草などを見せることによって、人々を魅了するという意味でマーシャルアーツコレオグラフィーは1つ の文化であって 芸術であって デザインであって創造活動です
しかし こと 中国武術においては そもそもが 健身つまり 健康のための運動でもありますから、これをやればやるほど健康になるという意味においてもこの中国武術の教養をちゃんと 身につけてた上で マーシャルコレオグラファーを取り入れようとすると 、漢方 などの知識が必要になってきます
ですから自ずと健康になっていくという 特典がついているというのも 、中国武術のかなりの大きな魅力になっています
実際 に 中国武術 やりたいという人たちの中の多くには 西洋人にも多いのですが、 薬膳や 漢方 や 違った 東洋的スタイルの生活、あるがままという老子の考え みたいなそうした マインドフルネス的な自然体のあり方というものに引かれて、そうしたもの全体を学びたいという人が多いですし 、
そうしなければ本当に中国武術の核心に迫っていくことができませんから、 それをやろうとすると 総合芸術的な武術の学習をすることになります
中国武術がダンサーの活躍時期を伸ばす
それが返ってアイドル アーティストダンサーたちの寿命を伸ばし 、いつまでも活躍するだけの期間を延ばし、 健康の促進させるという ことが結果として生み出されていくのです
だから単に技術を身につけて無理をして体を壊し後になって痛みがあちこっちに出てくるようで後遺症が残り… などということは 中国武術に限ってありません
むしろその逆です
それを直すために気功などがあるのでやればやるほど健康になっていくのが 中国武術です
ですから取り入れて何の損があるでしょう? 取り入れて 大得得です !私は だからこそ 中国武術というのは本当にすごいものだと思ってるのです
これは強くないとか言って言いますが、それは 格闘技レベルの話で 、本当の強さを知らないわかってない です
なぜならば カンフーは心身そのものを鍛えるからです
ただ、今でもまだアーティスティックで創造的というよりは 武術を指導する指導家という人が 多いというのが現状です
世界の武術を取り入れて、新しい創造と健身を!
こうしてマーシャルアーツコレオグラファーはあらゆる ダンスや ムーブメント ステージング そして プロモーションの動きなどにおいてどのように 武術を融合させていけるのか、 あるいは 部分的に 武術を取り入れるとか 、XMAのような 新種競技に取り入れるなど あらゆる 意味での 活躍の場があります
ただそこで重要なのは 、ただ単に武術を指導することはできればいいというのではなく、 もちろん長年に渡る武術の基礎と経験、そしてかつアーティストとして人々にびっくりさせるような感動させるような創造力と ユニークさがなければならないということです
そういう意味で教養を重んじる武当派武術家にとっては非常に大きな意味を持つ仕事でしょう 。例えば武当派は、多くの多様な套路と技術と技を持っていますが、その基礎を学ぶだけでも、現在の形骸化したアイドルのグループのダンスや、身体技術、身体能力、またアーティストたちのグループのダンスにも、 集団でのダンサーたちの動作にも大きな影響を与えるのです
真のマーシャルアーツコレオグラファーは、その創造性とユニークさ 、今までにないスタイルのもの 、そして 中国武術やカンフーや ムエタイなどを勝手に めちゃくちゃに取り入れて 付け焼き刃でやっているものを正すことができ 、
新しくかつ本物の正当な武術を教えることができるという意味で 非常に大きな役割を果たしていくと言えます
人々はもう 形骸化するダンスに飽き飽きしてますから、 そこに 武術が入ることによって どれほどに かっこよくなるのか 、それは計り知れません
これができる人は少ないのでなかなか見る機会はないでしょうが、 例えば K – POP で言えば ジミンやテン、ジャクソンなど国籍問わずで活躍できるダンサーがきっとこれをうまくやることができるでしょう
彼らがやれば非常にかっこいいものになることは間違いありません
一度それを見てしまえば もう 虜になり、惚れ込んでしまうでしょう
またマーシャルアーツコレオグラファーはその対象が非常に幅広く、かつ自分自身ができる武術の範囲も広くなければなりません。世界の武術を学ぶ事が大事です。
こうして、 初心者でマーシャルアーツとは非常に縁遠い人から、プロでさらにアーティストとして進化したい人に対してもレッスンや教授を行うことができます
武術は健康法であり、アートであり、武闘でもあります
多機能なので、武術を教えると同時に健康法を教えるという意味もあるのですが、またさらに 演技や アイドルのステージングをプロモーションすることもできる、しかし それだけで ありません
あらゆる アーティストは 芸術に活かしていくために芸術家として躍進していくために、 あえて世界の自分にあった武術をやってみるということを、そのチャンスや機会を与えてあげるということも、 アーティストに対してコレオグラファー的なプログラムを作ってデザインをしてあげるということも マーシャルアーツコレオグラファー、コレオグラフィーのこれからの大切な仕事です
どうでしょうか?もう世界的にみて、ゴリゴリの武術をやる、 アクションカンフーだけをやる、 格闘技的撮影をするということではなくて、 アーティストの心身のすべての魅力がひきだされて作品に結果的に 反映されるということを 目指すのが、これからのマーシャルアーツコレオグラファーの仕事です
そして、無理にへんな運動や動きをさせるのではなく、より健康的で、より力強く、 より自分を柔軟に表現する方法という意味でマーシャルアーツは効果的に使える技術芸術だということ、それを人々に幅広く伝えていくことが、私たちの仕事です
確かにAIの動きをコレオすることも仕事になっていますが、そうではなくて一番大事なのは、アーティストの心身の可能性を最大限にすることであり、健康的にしあわせに表現できるようにしていくことが、混迷した残酷なひどい世界において、アーティスト自身にも、それを見る人々にも、同じことを学びたい一般の人々にも、勇気や元気や楽しみや豊かさを与えること、これがマーシャルアーツコレオグラファーの役割であり、それはまだまだ これから先 伸びていく仕事になるでしょう し、その仕事の範囲はこれから想像以上に深く、広く、楽しく、豊かに、美しく洗練されたものになっていくことは間違いありません